【WEB広告運用サポートツール】glu(グルー)とは?機能やメリット、レポート自動化の流れなどを詳しく解説!
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Web広告の運用に携わる方々にとっての悩みの種は、クライアントが目標とする成果を出すのはもちろんのこと、そのための運用管理業務に、とにかく時間ががかかる点ではないでしょうか。広告作成や予算管理、レポート作成に結果の分析などやるべきタスクは非常に多く、「他の業務との両立が大変」「少しでも業務効率化できれば」といった声を皆様からお聞きします。
今回は、Web広告運用業務をサポートする便利なツールの一つとして、「glu」というレポートツールの用途やメリットなどを詳しくご紹介していきたいと思います。
※ 本稿の記載内容はすべて2022年4月時点のものです。
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目次
gluとは
glu(グルー)とは、インターネット運用型広告の成果や指標を様々な切り口からまとめた「広告レポート」の作成をサポートする、ブラウザベースの支援システムです。
公式サイト https://glu.atara.co.jp/
Google・Yahoo!ほか様々な広告媒体のアカウント構成(キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告文)やレポートデータを自動取得し、広告レポートを自動作成できます。煩瑣なレポート作成業務を格段に省力化でき、運用担当者の業務効率化が可能です。
広告媒体から取得したデータは、任意の期間やデバイスを指定して閲覧・分析が可能。そのモニタリングの柔軟性は他のレポートツールと比べても優れており、マーケティングデータの収集基盤としても活用できる利便性の高さが、幅広いユーザーから支持を集めています。
gluを提供しているアタラ合同会社は、運用型広告の伴走型インハウス化支援や広告代理店向けのソリューション、BIシステム導入支援などを手掛ける企業です。その豊富な経験とナレッジをベースとして開発されたgluは、運用型広告のレポーティングやデータマーケティングを支援する大きな力となってくれるでしょう。
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gluの強み
「広告レポートの自動作成」という一点のみを見れば、gluと同様の機能を持つ自動化ツールは数多くあります。ここでは、gluならではの強みといえる点をいくつかご紹介いたします。
業界最多クラスの対応メディア・ツール数
データ連携に対応した媒体数が非常に多いのがgluの特徴です。公式サイトによると、2022年4月時点で28媒体のAPI接続・16媒体とのツール連携が可能。その対象も運用型広告・SNS広告・DSP・アフィリエイト広告・効果測定ツールなど多岐にわたります。
多種多様な広告メディアの運用実績を一元管理してレポーティングできるため、複数の媒体・ツールによる多角的な運用レポートを求められる場面では特に有用です。
ダイス機能による多面的なデータ分析
ダイス機能とは、各種広告メディアから取得した運用データを、「サービス別」「組織別」「業種別」などユーザーが設定した自由な単位で集計・集約できる機能です。
集約したデータは、キャンペーン単位からキーワード単位、月別から日別まで様々な角度で分析・モニタリング・レポート出力を行えます。普通に眺めていると何の変哲のないデータも、今まで見なかった切り口を軸として集約することで、意外な発見があるかもしれません。
なおダイスとは「さいころ」という意味です。データベースをさいころに見立てて、様々な面から視点を変えてデータ分析を行えることからこの名前がついています。
Excelフォーマットでのレポートアウトプット
表計算や文書作成など、多くの方にとっておそらく最も使い慣れたアプリケーションの一つであるMicrosoft Excel。gluはこのExcelとの親和性が高いのも強みです。
gluに取得されているデータは任意のExcelファイルに自動出力でき、数値指標はもちろんバナー素材やロゴなどの画像データも一括で出力できます。
またExcelで表現できるあらゆるフォーマットでのレポート作成が行えるため、例えば、glu導入以前から社内で使用していたExcelフォーマットの広告レポートをそのままgluで自動生成することも可能です。
手厚いサポート体制
一般に、高機能なツールほど導入・活用のハードルが高くなりがちですが、gluはユーザーに対するサポート体制が充実しています。
ツール導入前・導入初期・導入後という3つのフェーズに合わせて、それぞれの領域に精通したプロスタッフがサポートしてくれるので、「せっかく購入しても使いこなせないのでは、挫折するのでは…」といった心配はいりません。
gluの対応媒体
gluは、上述の通り様々なメディアやツールと連携してデータを取得し、時間軸やアカウント構成軸などで閲覧・分析できます。
2022年4月現在の対応状況は以下の通りです。
API接続に対応している主なメディア
- Yahoo!広告
- Google広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- Twitter広告
- Googleアナリティクス
- Criteo
- Amazon Advertising
- Apple Search Ads
- AD EBiS
- salesforce
ツール連携に対応している主なメディア
- AD EBiS
- Adjust
- Googleアナリティクス
- Googleデータポータル
- Adobe Analytics
- WebAntenna
- Domo
- MySQL
APIの仕様変更にも対応
このようにgluは多数のAPI・外部ツールに対応しているだけでなく、広告メディアのAPI変更や新機能導入があれば迅速に追従・対応し、ニーズに応じた機能拡張と改善を継続的に実施しています。
さらにインポート機能である「メディアインポーター」を利用すれば、API非対応のメディアのデータも活用できます。
gluのオプション機能
標準機能だけでも非常に充実しているgluですが、さらにオプションで利用できる機能もあります。オプションといっても、gluで提供しているほとんどの料金プランで全オプションが利用でき(詳しくは後述)、またどのオプションを導入すれば良いかはgluのプロスタッフが提案してくれるので難しく考える必要はありません。
ここでは主なオプション機能について簡単にご紹介します。
オートコンパイル
任意のスケジュールをglu上に設定し、レポート作成を完全に自動化できる機能です。
スケジュールは日別・週別・月別など柔軟に設定可能。自動出力したExcelレポートは任意の宛先にメール添付で送信することもできます。
ダッシュボード
ダッシュボード上で一覧化されたデータの中から、ビジネスの目的にあわせて設定した目標KPIに応じて、全体を捉えたデータの確認が可能です。また、目標KPIに対して任意に設定した条件がマッチするとメールが送信される自動アラート機能も搭載。目標達成の進捗管理が容易に行え、問題の早期発見につながります。
CRM&日報
広告運用データだけでなく、顧客情報や予算情報などの記録管理も行えます。クライアントに応じた様々な情報を一括管理でき、プロジェクト運用全体の効率化につながります。予算情報は広告レポートに反映させることも可能です。
また、入札価格変更やクリエイティブ追加といった広告運用アクションを日毎に記録する運用履歴機能も搭載。データは削除しない限りgluに保存されていきます。
外部ツールとの連携
各広告媒体から取り込み集約したデータをgluデータに正規化し、BIツールなどの外部ツールへ出力できます。出力方法は、メールでのデータ添付やFTP、クラウドなどに対応可能です。クライアントの要望や広告運用・マーケティングに応じた希望のダッシュボード環境を構築できます。
gluのユーザーサポート体制
上記の「強み」にもあげましたが、gluはユーザーに対するサポート体制が充実しています。ツールに精通した営業スタッフ・テクニカルコーディネーターが、導入支援から広告運用のコンサルティングまでフェーズに合わせて支援してくれるので、初めて自動化ツールを導入する初心者でも安心して利用できます。
glu公式サイト(https://glu.atara.co.jp/support/)にあるツール導入のフローを簡単にまとめましたのでご参照ください。
1.導入前フェーズ
顧客がgluで実現したい目的を明らかにするため、営業担当やテクニカルコーディネーターが広告運用現場のニーズをヒアリングします。これまでの成功事例をもとに顧客のビジネスの課題を発見し、最適なプランやオプション利用を提案してくれます。
2.導入初期フェーズ
glu導入に精通した技術サポート担当がツールの使い方をレクチャーするとともに、広告運用の知識経験が豊富なナレッジを持つアカウントマネージャーが、導入時のレポーティング課題の解決策をコンサルティングします。
また操作トレーニングやデータ取得・出力設定についての勉強会、Excelレポートのカスタマイズ講習などを実施します。
3.導入後フェーズ
サポートチームがgluの使い方や他サービスとの連携、システムをより効果的に運用するためのノウハウを提供します。
またアカウントマネージャーチームは定期的にディスカッションを実施し、レポーティングの現状や広告運用におけるビジネス課題などをレビューします。
さらに専門のヘルプサイト、プロジェクト管理ツールによる相互コミュニケーション、ニュースレターでの情報発信など様々なサポート体制を提供します。
gluの料金体系
ここまでの内容で、gluが非常に優れたレポート自動化ツールであることはお分かりいただけたかと思います。そこで気になるのがコスト、利用料金です。
gluでは、「glu Standard」「glu Advanced」「glu Premium」「glu Lite」という4つのプラン(エディション)が提供されており、このうち「glu Standard」「glu Advanced」「glu Premium」の3つについては、プランごとの利用料金というものは公開されていません。スタッフが顧客の要望を取りまとめ、その内容に応じて最適なプランと機能、料金を提案する形をとっています。
なお「glu Lite」は、必要最低限の機能を備えたβ版という位置づけで、機能に制限※がある一方、低価格でご利用可能となっています。
※ 接続媒体に限りがあることと、オプションも一部利用に留まる。
glu以外にもある!おすすめレポートツール
今回ご紹介したgluの他にも、国産の高機能なレポート自動化ツールは多数あります。その中から人気の高い製品をピックアップしてご紹介します。
アドレポ
概要
株式会社イルグルムが提供するレポート自動作成ツールです。
国内最大級の20社以上の広告媒体とのAPI接続が可能。広告データの取得・レポートの作成・予算管理などを自動化。レポート作成工数を最大75%削減、担当案件数を3倍増加に成功などの実績があります。
追加費用なしでレポートフォーマットのカスタマイズが可能。さらに広告データの分析や運用の改善アドバイスを自動出力できる「スマート考察機能」などの独自機能を搭載しています。
アドレポ上で取得・集計したデータは、GoogleスプレッドシートやBigQueryで出力し各種BIツール等と連携させることも可能です。
こんな方におすすめ!
- 複数の広告媒体のレポート作成を自動化したい方
- 独自にカスタマイズしたレポートテンプレートを使いたい方
- 考察のテキスト作成が苦手な方
公式サイト
ATOM
概要
SO Technologies株式会社が提供するレポート自動作成ツールです。導入企業500社・年間の接続広告費1,000億円と、同種のツールとしては業界シェアNo.1の実績を誇ります。
157種類にわたる多種多様なレポートテンプレートが利用でき、レポートフォーマット作成が苦手な人もスムーズに扱えます。フォーマットのカスタマイズも可能。
クリエイティブレポートの作成、複数の広告媒体にまたがる日次進捗の一元管理、データ出力によるBIツール連携など他機能も充実。専門のチームから電話やメールでのサポートを受けられる「ATOMサポートデスク」があり、ツール初心者にも安心です。
こんな方におすすめ!
- 導入事例の豊富なツールを使いたい方
- 見やすいレポートフォーマットを簡単に作成したい方
- ツール導入・運用の手厚いサポートが必要な方
公式サイト
Lisket
概要
株式会社カルテットコミュニケーションズが提供するレポート自動作成ツールです。
レポート作成と予算管理に特化した比較的シンプルな機能構成ですが、Google・Yahoo!・Facebookなど代表的なWeb広告媒体は一通り対応しています。
また他のレポートツールより利用料金が抑えられるのがメリットで、月額1万円で20アカウントまで利用可能。1アカウントわずか500円という低料金は魅力でしょう。さらに14日間の無料期間もあります。「予算はかけられないけど、レポートツールを試してみたい」という方には有効な選択肢といえます。
こんな方におすすめ!
- なるべくコストを抑えてレポート作成を自動化したい
- 利用している広告媒体が少ない
- レポートツールの複雑な機能は必要ない
公式サイト
自社に合った広告レポート自動化ツールを選ぶポイント
Web広告代理店を中心に導入が広がっているレポート自動化ツール。今回ご紹介したgluの他にも多種多様な製品がリリースされています。
その中で、貴社の業務環境に合ったツールを選ぶ時のポイントを3つご紹介します。ぜひご参照いただき、運用・レポーティング業務の改善・効率化を進めていただきたいと思います。
対応媒体
まず注目したいのは、ツールが対応している広告媒体の数・種類です。もちろん、より多くの媒体に対応できる方が望ましいです。API接続によるリアルタイムのデータ連携、ツールからデータを取得し他ツールにインポートするなど、対応の仕方は様々です。
Web広告を配信できる媒体は多岐にわたります。「うちはGoogleとYahooしか使ってないよ」という会社様でも、今後どのような広告を運用することになるか分かりません。なるべく多くの媒体と連携でき、レポート自動作成が可能なツールを選ぶと良いでしょう。
利用料金
広告運用は企業としての営利活動です。同じ成果物を出すのに、よりコストを抑えられるにこしたことはありません。利用料金も、レポート自動化ツールを選ぶ上で大切な要素の一つとなります。
一般に利用料金が高額なツールほど多彩かつ高度な機能を搭載していますが、実際それらの機能をフル活用できるケースはそう多くないでしょう。自社の広告運用業務において必要十分な性能を備えた、かつ低料金のツールを選ぶのが理想です。
なお当社では、これまでの導入実績を踏まえて、企業が無理なくレポートツールを導入できる目安として「ツールの利用料金が、運用する広告費の1~3%程度」をご提案しています。
使用感
どれほど高機能でも、操作が複雑で使いにくいレポートツールは現場の担当者にとってはむしろ業務効率を下げる「重荷」でしかありません。ツールを選ぶ際は、その使用感も大切なポイントです。
大部分のレポート自動化ツールは使いやすいよう洗練されたインターフェースが採用されていますが、それでも人によっては敷居が高いと感じられるかもしれません。導入前に無料試用で使い勝手を確かめられれば理想ですし、それ以外でも公式サイトやダウンロード資料などから使用感についての情報をできるだけ調べておきましょう。また使用方法などの手厚いサポートがあると安心です。
まとめ
今回はレポート自動化ツール「glu」について詳しく解説しました。
同ツールは基本的なレポート自動作成はもちろんのこと、レポートのカスタマイズ性やデータ集約・分析のしやすさ、サポート体制の充実ぶりなど様々な点で優れた特長を有しており、Web広告運用担当者の作業時間削減と、より高いレベルでの運用管理を容易にするツールとなっています。導入をご検討の方に本記事がご参考になれば幸いです。
なお、レポート自動化ツールについてもっと詳しく知りたい方は、本コラムの他の記事もぜひご覧になってください。
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