【WEB広告運用サポートツール】Lisketとは?機能やメリット、レポート自動化の流れなどを詳しく解説!
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コロナ禍においても市場拡大の一途にあるインターネット広告。広告代理店様にとっては喜ばしい一方、増え続ける業務負担にどう対応していくか、限られたリソースでいかに多くの顧客の広告運用を行っていくかに頭を悩ませている方も多いでしょう。
そんな方々のために、Web広告の運用業務を省力化・効率化する様々なサポートツールが世に出ています。今回はその中から、「Lisket(リスケット)」というツールについて、用途やメリットなどを詳しくご紹介していきたいと思います。「面倒な業務を少しでも減らしたい」とお考えの方はぜひご参考になさってください。
※本項の記載内容はすべて2022年2月時点のものです。
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目次
Lisketとはどんなツール?
Lisketは、いわゆる「広告レポート自動作成ツール」の一つです。
公式サイト
レポート作成は、Web広告の運用業務の中でもとりわけ工数・労力を必要とするものです。これは実地に経験されたことのある方ならお分かりでしょう。GoogleやYahooo!などの広告媒体からデータを取得して、集計して、表やグラフを作って、考察を書いて…。担当クライアントが増えるほど、作成すべきレポート数も増えていきます。
Lisketを利用すれば、この煩瑣な運用レポート作成を、正確・スピーディーに、ほとんど人手をかけることなく可能に。ツール利用によって生まれた時間的余裕を運用結果の分析やPDCAにあてられるので、運用パフォーマンスのさらなる改善を期待できます。
広告運用のプロフェッショナル企業が開発
Lisketを開発・運営している株式会社カルテットコミュニケーションズは、日本に国内に4社しかない(2022年2月現在)Yahoo!広告の「マーケットグロース認定パートナー」の1社です。
初めてYahoo!広告を出稿する広告主様からの受注実績が豊富で、実績と品質が基準以上であることで認定されたパートナーです。広告掲載には独自のノウハウと体制が必要とされ、マーケットグロースパートナーはその両方を有しています。
※Yahoo!マーケティングソリューション公式サイトより
Web広告運用を熟知する実績豊富なチームによって開発されたLisketは、運用担当者にとって使い勝手の良い、安心して選べるツールとなっています。現在も継続的にアップデートされており、専用のサポートサイトで最新の仕様や使い方を確認できます。
「アドレポ」のレポートテンプレートは、無料でダウンロードしてご利用いただけます
⇒Excelファイルでダウンロードする
Lisketでできること
Lisketの他にも広告レポートを自動作成できるツールは多数あり、それぞれに独自の機能や特徴を持っていますが、Lisketの機能は比較的シンプルです。Lisketを使ってできることは「レポート作成の自動化」と「予算管理」の2つに集約されます。
ちなみにLisketには「お試し期間」があり、14日間はすべての機能を無料で利用できます。「興味はあるけど、すぐに購入するのはためらわれる」という方は、無料お試しでLisketの機能がどのようなものをかを確認すると良いでしょう。
レポート作成の自動化
【Lisket】超絶簡単!たった4ステップでリスティング広告・SNS広告のレポート生成が可能より引用
リスティング広告やSNS広告の運用データを集計し、見やすく整理したExcel形式のレポートを自動的に作成できます。ツールの利用に慣れていない初心者でも、管理画面上で必要な項目を選択していくだけなので簡単です。難しい技術や専門知識は必要ありません。
作成されたレポートに利用期限はなく、ユーザーによって自由に編集も可能。Lisketのロゴなども挿入されません。
なお、2021年2月1日にLisketがリニューアルされ、広告レポートのフォーマットが洗練されたシンプルなものになっています。
レポート作成の流れ
広告レポートの作成は、以下のように非常にシンプルな流れで完了します。これまで広告媒体での運用管理を行ってきた方なら、行き詰まることなく進められるでしょう。
①広告媒体の認証
Lisketが各広告媒体のアカウントにアクセスできるよう認証設定を行います。
②広告アカウントの登録
①で認証した媒体の、レポートを作成する広告アカウントをLisketに登録します。
③広告レポートの生成
フォーマットやレポート期間などを設定して広告アカウントと紐づけ、レポート生成を実行します。
④広告レポートのダウンロード
生成した広告レポート(Excel形式)をダウンロードします。
⑤広告レポートのカスタマイズ
必要に応じて、ダウンロードしたExcelレポートを編集・カスタマイズします。
予算管理
WEB広告運用サポートツール Lisket 公式サイトより引用
Web広告は基本的に24時間、継続的に表示・閲覧され、予算推移は日々変動します。運用担当者にとって、決められた予算内で広告運用を行うための進捗管理は非常に重要です。
Lisketは、Google広告やYahoo!広告など、複数の広告媒体ごとの配信状況や予算推移を一元管理できます。コンバージョン数やLisketによる「推奨日予算」も確認可能です。
適切な1日の予算をアカウントごとに自動計算し、消化コストや運用成果を比較できるので、日々の運用が適切に行われているかどうかが一目瞭然。わざわざ各媒体の管理画面を開いて個々に調べる手間も省け、業務効率化につながるのはもちろん、見落としなどのミス発生のリスクも削減できます。
Lisketの対応媒体
Web広告を配信できる広告媒体は多数ありますが、その中でLisketが対応しているのは以下の通りです。
- Google広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- Twitter広告
- YouTube広告
いずれも多くのユーザーに利用されているメジャーな媒体ですので、実務上不足を感じることはあまりないでしょう。FacebookやInstagramの動画広告にも対応しています。
一方でアフィリエイト広告やDSP(デマンドサイドプラットフォーム)は対応していません。また、以前はIndeed広告にも対応していましたが、2022年1月31日に同広告との連携を終了しています。
Lisketを利用する3つのメリット
作業時間を短縮し業務効率化
Lisketを使えば、見やすく分かりやすい広告レポートを非常に短時間で自動作成できます。さらに予算管理機能によって、煩わしい複数媒体の予算管理業務をスムーズに行うことが可能です。
広告運用に費やされる時間とリソースを大幅に削減できるため、運用担当者は広告運用で最も重要な「考察・分析」や、その他の重要な業務に集中できます。結果的に運用パフォーマンスがより改善され、広告主の信頼も高まるでしょう。
複数媒体の広告展開がしやすくなる
一般にWeb広告運用においては、単一の広告媒体に広告費を集中させるよりも、複数の媒体に同時並行で広告展開した方が幅広い属性のユーザーにアプローチでき、マーケティング効果を高められます。
しかし問題は、複数媒体を運用することで予算管理やレポーティングの手間が増え、ミスを犯すリスクも増える点です。Lisket導入によってこうした運用上の負担やミスを削減できるでしょう。
レポートは扱いやすいExcel形式
Lisketで生成・出力された広告レポートは、多くの方が使い慣れているExcel形式なのもメリットです。そのまま印刷してクライアントへ提出したり、必要なページだけ独自に編集を加えたり、様々な形でご活用いただけます。
Lisketのデメリット
高機能なレポート・分析には非対応
広告レポート自動化ツールの中には、レポート作成だけでなくフォーマットのカスタマイズやデータ分析、BIツールとの連携など、多様な機能を備えた製品もあります。
一方でLisketは「広告レポート作成」「広告予算管理」という2つの機能に特化した比較的シンプルなツールです。レポート作成以外の運用業務を効率化したい、という方には不向きと思われます。
逆に言えば、「レポート作成だけを自動化できればOK」「機能の多すぎるツールは、料金が高いわりに活用しきれない」といった方にはちょうど良い使用感ではないでしょうか。
管理画面とレポートの数値が一致しないことがある
これはLisketに限ったことではありませんが、広告媒体の管理画面で確認される数値と、出力したレポートの数値が一致しないケースがあります。
例えば、Google広告の管理画面と、Lisketのレポートや予算管理を比較した時に、特定の条件でインプレッションやクリック数などが合わないことが分かっています。
※Lisketヘルプより
Lisketの料金体系
どんな便利なツールでも、利用コストが高額だと導入にはハードルとなってしまいますよね。
そこで気になるLisketの料金ですが、利用する広告アカウントの数に応じて月額料金が決まる仕組みです。
【広告アカウント数:月額料金(税抜)】
- 20アカウントまで:1万円
- 60アカウント:3万円
- 100アカウント:5万円
- 140アカウント:7万円
- 180アカウント:9万円
ここでいう広告アカウント数とは、Lisketで実際に利用する「広告アカウント」のみがカウント対象となります。
月額1万円で利用できる上限(20アカウント)までアカウントを利用すれば、1アカウント当たり月額500円(税別)という計算。この手のツールの利用料金としては非常にコストパフォーマンスが高いと思います。
支払い方法はクレジットカード・請求書払いのいずれかを選択できますが、日割り計算はありません。
なお、利用できる機能の月額による違いはなく、月額1万円でも5万円でも、同じく全ての機能が利用できます。さらに14日間は無料で全ての機能を試用できます。
Lisketが提供するその他のツール
Lisketを開発・運用しているカルテットコミュニケーションズは、ツールの開発はもちろん自らもWeb広告運用やコンサルティングを行っている企業です。Lisketの公式サイトでは、広告運用者にとって便利な2つのツールを無料で公開していますので、関心のある方はチェックしておきましょう。
キーワード掛け合わせツール
ブラウザ上のフォームに広告と関連したキーワードを複数入力すると、それらの掛け合わせ結果をリアルタイムに出力します。リスティング広告のキーワード設定の際に必須の「複数ワードの掛け合わせ」作業を効率化できます。
都道府県を指定すると地名や駅名もワンタッチで網羅的に追加でき、エリアマーケティングに活用できます。「” “」「[ ]」などの囲い文字や除外キーワードに用いる「-」の挿入も可能です。
https://lisket.jp/keyword_crosser/
キーワード候補提案ツール
ブラウザ上のフォームに軸となるキーワードを入力すると、検索エンジンのサジェスト機能を利用して、関連する複合キーワードをリアルタイムで出力します。リスティング広告のキーワード設定を検討する際に、関連ワードを広く取得するのに便利です。
検索結果は複数選択して一括でコピーできますので、広告媒体への入力の手間を大きく削減できます。
https://lisket.jp/keyword_suggester/
Lisket以外にもある!おすすめレポートツール
今回ご紹介したLisketの他にも、国産のレポート自動化ツールは多数あります。その中から人気の高い製品をピックアップしてご紹介します。
アドレポ
概要
国内最大級の20社以上の媒体と連携できるレポート自動化ツールです。
豊富なレポートフォーマットが利用できクリエイティブレポートにも対応。追加費用なしでカスタマイズも行えます。データ分析や運用改善のアドバイスを自動生成するスマート考察機能、Googleスプレッドシート・BigQueryなどでのデータ出力機能など、使いやすさと独自性を兼ね備えたバランスの良いツールです。
料金:月額3万円~
運営会社:株式会社イルグルム
公式サイト:https://ad-repo.com/
こんな方におすすめ!
- 複数の広告媒体のレポート作成を自動化したい方
- 独自にカスタマイズしたレポートテンプレートを使いたい方
- 考察のテキスト作成が苦手な方
ATOM
概要
のべ500社の広告会社が導入している業界シェアNo.1のレポート自動化ツールです。
157種類にわたる多種多様なレポートテンプレートと、フォーマットのカスタマイズ性の高さが特徴。クリエイティブレポート作成、複数媒体の日次進捗の一元管理、BIツール連携など様々な機能を搭載。また専門のカスタマーサクセスチームによる導入支援のサポートが充実しており、初心者も安心して利用できます。
料金:月額5万円~
運営会社:SO Technologies株式会社
公式サイト:https://www.atom.tools/top/
こんな方におすすめ!
- 導入事例の豊富なツールを使いたい方
- 見やすいレポートフォーマットを簡単に作成したい方
- ツール導入・運用の手厚いサポートが必要な方
glu
概要
データ活用の柔軟性の高さが特徴のレポート自動化ツールです。
広告レポートの自動作成だけでなく、運用データをサービス別・組織別・業種別など自由な単位で集計し、様々な視点・切り口で集約できる「ダイス機能」を備えています。Excel形式でのデータ出力、各種API・BIツールなどとの連携も可能。ツール導入後は専門コンサルタントが最適なレポーティング・運用をサポートしてくれます。
料金:非公開
運営会社:アタラ合同会社
公式サイト:https://glu.atara.co.jp/
こんな方におすすめ!
- 広告運用データの分析に力を入れたい方
- 様々な外部ツールとのデータ連携を行いたい方
- 専門家のコンサルティングを受けて運用したい方
広告レポート自動化ツールを選ぶポイント
今回ご紹介したLisketや前章にあげた3製品、その他様々なレポート自動化ツールが公開されていますが、その中で「結局どのツールを選べば良いの?」とお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、ご自身の業務環境に合った広告レポート自動化ツールを選ぶ時の目安となるポイントを3つご紹介します。これらのポイントを押さえつつ、貴社の現状を踏まえて業務改善・効率化に適したツールを選択されると良いでしょう。
対応媒体
現在、Web広告を配信できる媒体は多岐にわたっています。Google広告・Yahoo!広告のようなメジャーなものから、あまりシェアの高くない広告媒体まで様々です。そして、レポート自動化ツールによって連携できる広告媒体は違いがあります。
「とりあえずGoogleとYahooが使えればOK」と今はお考えの方でも、今後どのような広告を運用することになるか分かりません。できるだけ多くの媒体と連携できレポート自動作成が可能なツールを選ぶと良いでしょう。
利用料金
同じ程度の機能を持つツールであれば、少しでもコストを抑えられるにこしたことはありません。ツールの機能を比較検討した上で、なるべく料金の安い製品を選ぶのが基本となります。もちろん「安かろう悪かろう」では困りますので、貴社に必要な性能が備わっているかは十分に確認しておきましょう。
なお当社では、これまで数多くの広告代理店様とお取引してきた実績を踏まえた見解として、企業が無理なくレポートツールを導入でき、相応の費用対効果を得られるための目安は「ツールの利用料金が、運用する広告費の1~3%程度」だと考えています。ご参考になさってください。
使用感
自動化ツールを実際に使うことになる運用担当者にとっては、ツールの「使用感」も大切な要素です。
大部分のレポート自動化ツールは、初心者でも使いやすいよう洗練された管理画面や分かりやすい操作方法が採用されていますが、それでも人によっては敷居が高いと感じられるかもしれません。各ツールの公式サイトやダウンロード資料で、可能な範囲で使い勝手の良し悪しを見ておくと良いでしょう。
また、Lisketのように一定期間は無料で試用できるツールもあります。
まとめ
今回はレポート自動化ツール「Lisket」について詳しく解説しました。
「自動レポート作成」「予算管理」という2つの機能で、Web広告運用担当者の仕事を大幅に削減してくれる本ツール。業務効率化によって他の仕事に集中できる時間を確保できれば、運用成果のさらなる向上も期待できるでしょう。分かりやすい操作やリーズナブルな料金体系も魅力です。導入をご検討の方に本記事がご参考になれば幸いです。
なお、Lisketなどのレポート自動化ツールについてもっと詳しく知りたい方は、本コラムの他の記事もぜひご覧になってください。
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