Yahoo!広告のパフォーマンスレポートとは?作成手順や業務効率化のポイントを詳しく解説!
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Web広告運用で継続的に成果を出すためには、運用データの分析や検証、考察が欠かせません。ここで欠かせないのが「広告レポート」の作成ですが、経験の浅い担当者にとっては慣れない業務でもあり、大変ではないでしょうか。「作業が面倒」「どんな数値をレポートに載せれば良いか分からない」「上司やクライアントに分かりやすいレポートを出すにはどうすれば?」といったお悩みの声を多くの方々からお聞きします。
そこで今回は、国内のWeb広告媒体として非常に多くのユーザーに利用されている「Yahoo!広告」について、レポート作成の詳しい手順や業務効率化のポイントについて解説いたします。
また本稿では、すぐにご利用いただける広告レポートのテンプレートもご紹介していますのであわせてご参照ください。
目次
Yahoo!広告のレポートとは?
Yahoo!広告では、他の多くのWeb広告媒体と同様に広告の成果や配信状況をレポート形式で集計・出力することができます。このレポートを「パフォーマンスレポート」と呼んでいます。
パフォーマンスレポートは、任意の期間における広告の配信結果(インプレッション・クリック数・クリック率・CV数など)を集計し、分かりやすい表形式で出力したものです。各データは広告キャンペーン・広告グループ・広告・検索広告のキーワード単位といった目的に応じた階層単位で集計できます。
表示させる指標や集計期間を自由に選択・カスタマイズできるため、デフォルトの管理画面では把握しきれない詳細な広告データも取得可能です。運用者の意図に応じて、広告配信先のターゲティング設定ごとなど様々な粒度でパフォーマンスを分析できるため、PDCAの実行や資料の作成、成果報告にも活かせます。
またYahoo!広告には用途・目的に応じた多種多様なレポートテンプレートがプリセットされており、直感的な操作で必要な指標をまとめたレポートを初心者でも簡単に作成できます。なお、Yahoo!の運用型広告には「検索広告」と「ディスプレイ広告」の2種類があり、それぞれに対応したテンプレートが用意されています。(詳しくは後述)
Yahoo!広告レポートの作成手順
これまでYahoo!広告のパフォーマンスレポートについて紹介しました。次に、実際のレポート作成手順を具体的に説明いたします。
①広告アカウントを選択し「レポート」をクリック
まず、Yahoo!広告の管理画面を開き、レポートを作成したい広告アカウントを選択します。
次に、画面右上の「レポート」(棒グラフのアイコン)をクリックしてください。

②「レポート・テンプレート作成」をクリック
レポート管理画面が表示されたら、画面左上の「+レポート・テンプレート作成」をクリックします。
ここで過去に作成したレポートテンプレートを選択することもできます。

③プリセットされたレポートを選択
プリセットされたレポートの一覧が開くので、いずれかを選択して「適用」をクリックします。レポート項目は後から変更できるので、ここでは分析したい内容に近しいものを選んでおけば問題ありません。

④レポート画面を編集
レポート編集画面が開きますので、画面中央の「レポートのプレビューを表示する」をクリックすると設定内容に従ったレポートが表示されます。

画面左側のメニューで広告レポートに含めたい項目や指標を選択し、表の中にドラッグするとレポートに追加できます。項目はカテゴリー別に整理されていますが、種類が多いので検索機能を活用してください。表中の項目名はドラッグ操作で並び替えも可能です。
また画面右上ではレポートの集計期間を設定できます。

⑤作成したレポートを保存
レポートの編集が完了したら、ファイル形式を指定して画面右上の「保存」をクリックします。

レポート作成時に同時にテンプレート(レポートの雛形)として保存できます。特定の設定内容で頻繁にレポートを出力する場合、毎回同じ設定作業を繰り返すのは手間がかかります。あらかじめテンプレートを作成しておきましょう。
なお「ダウンロード」をクリックすると現在表示中のレポートをCSVファイルとして保存できます。

⑥保存されたレポートを確認
レポート編集画面に戻ると、先ほど保存したレポートやテンプレートが一覧に表示されているのを確認できます。

Yahoo!広告のデータ分析でよく使われるレポート
Yahoo!広告には多種多様なレポートテンプレートが用意されていますが、「どれを使えば良いのか分からない!」という方もいらっしゃるかもしれません。そこで、広告運用・分析でよく使われる広告レポートの種類をご紹介します。
なお、各レポートの指標について、知りたいという方は以下コラムで詳しく解説しているのでぜひご参照ください。
⇒ 広告レポートの見方、これだけは押さえておこう!Web広告運用担当者が知っておきたい広告レポートの基礎知識
日別レポート

インプレッション数やCV数などの主要な指標を日別に集計し、その推移を確認できる広告レポートです。
日々の変動を把握しながら、広告運用における細やかな施策やチューニングを行い、ユーザーの反応や変化を見極めていくのが一般的な手法です。
特にインターネットやSNSは、トレンドの変化が即座に反映されるため、Web広告が迅速に対応するには、日別レポートが不可欠となります。
月別レポート

インプレッション数やCV数などの主要な指標を月別に集計し、全体的な傾向や成果を把握できる広告レポートです。
日々の変動にとらわれず、より長期的な視点から広告運用の効果を評価し、次の施策に活かすのが一般的な手法です。Web広告は比較的早期に成果が出やすいマーケティング手法ですが、中長期的な改善や戦略立案のためには月別レポートは重要な役割を果たします。
デバイス別レポート

デスクトップ(PC)・スマートフォン・タブレットのデバイス別に広告パフォーマンスを把握できる広告レポートです。
Web広告では利用デバイスによって広告の表示環境やクリック率、コンバージョン率(CVR)が異なるため、デバイスごとの傾向を把握することが重要です。特に現在はスマートフォンの利用が主流となっており、ターゲット層によって利用傾向も異なります。そのため、デバイス別レポートは配信予算の最適化やクリエイティブ改善など、実践的な広告運用に欠かせないものとなっています。
キャンペーン・広告グループ別レポート

Yahoo!広告アカウントの構成要素である、キャンペーンや広告グループ別に広告パフォーマンスを把握できるレポートです。
アカウント構成を細分化してクリック率やCV数、消化金額などを比較することで、どの訴求軸やターゲティングが効果的かを分析できます。広告運用全体の中で各構成のパフォーマンスを見極め、費用対効果の高いキャンペーンや広告グループに予算を集中させたり、成果の出ない広告の配信を改善・停止したりする判断材料として活用できます。
キーワード別レポート

検索広告において、配信されたキーワード別の広告パフォーマンスを把握できる広告レポートです。広告に設定したキーワードを軸にしたレポートと、検索クエリ(ユーザーが実際に検索時に入力した語句)を軸にしたレポートがあります。
ユーザーの検索意図と広告成果の関連性を細かく分析できるのが特徴です。成果の高いキーワードは入札強化や広告文の訴求強化を行い、成果の低いキーワードは見直しや除外対象とするなど、検索広告の最適化に欠かせない指標となります。
広告文・バナー別レポート

広告文やバナーなど、クリエイティブごとの成果を比較・分析できる広告レポートです。複数のクリエイティブの中でどの表現がユーザーに響いているかを可視化でき、広告運用のPDCAサイクルにおいて非常に重要なレポートといえます。
同じターゲットに対して異なる表現を試すA/Bテストの結果を確認したり、成果の高いクリエイティブに注力するための判断材料にしたりと、様々な形で広告運用の改善に役立ちます。
Yahoo!広告レポートの効率化のコツ
広告レポートの作成は、Web広告運用の最適化や成果向上のために欠かせません。。しかし実際にやったことのある方はご存知の通り、この業務はなかなかに手間がかかります。レポート作成に多くの時間を割いてしまうと、肝心な広告分析や改善施策に十分な時間を使えません。そこで、Yahoo!広告レポートの作成業務を効率化するためのポイントを3つご紹介します。
①媒体にプリセットされた項目を利用する
上述の「作成手順」の章でも触れましたが、Yahoo!広告ではレポート作成時に一つ一つ項目をセットしなくても、レポートの種類ごとに適切な項目・指標をワンクリックでまとめて設定できるようになっています。これを利用すればレポート作成業務の効率化にもなりますし、「どの項目をレポートに入れれば良いか分からない」という方も安心です。
利用できるプリセットは検索広告・ディスプレイ広告で異なり、2025年4月時点では以下が選択可能となっています。
【検索広告】
- 基本レポート
- 検索クエリーレポート
- 検索クエリーレポート(動的検索連動型広告)
- 広告表示アセットレポート
- 曜日・時間帯ターゲティングレポート
- 地域別レポート
- 地域ターゲティングレポート
- 入札レポート
- ターゲットリストレポート
- 共有予算レポート
- ページフィードターゲティングレポート
- ランディングページURLレポート
- レスポンシブ検索広告アセットレポート
各プリセット内容の詳細が知りたい人はヘルプページをご参照ください。
パフォーマンスレポート・テンプレートの作成【検索広告】
【ディスプレイ広告】
- 基本レポート
- 配信先URLレポート
- 最終リンク先URLレポート
- デバイスレポート
- 性別・年齢レポート
- ラベルレポート
- リーチレポート
- アプリレポート
- 共有予算レポート
各プリセット内容の詳細が知りたい人はヘルプページをご参照ください。
パフォーマンスレポート・テンプレートの作成【ディスプレイ広告】
②スケジュール設定の活用
Yahoo!広告では、設定したスケジュールに基づいて定期的に広告レポートを自動出力できる機能があります。テンプレート作成時に一度スケジュールを設定しておけば、その後は手動でレポート作成する必要がなくなり、管理業務の効率化につながります。
スケジュールは「毎日」「毎週の指定曜日」「毎月の指定日」の3パターンで設定できます。自動作成されたレポートは管理画面から確認・ダウンロードできますが、メールアドレスを設定しておけばレポートデータを自動送信メールで受け取れます。(アドレスは複数設定可能)。

③既製のレポートテンプレートを使う
Yahoo!広告の管理画面で作成できるレポートは、画面上で表示されている内容を印刷することはできますが、フォーマットが固定されており、レイアウトやデザインの変更はできません。そのため、クライアントへの報告や社内資料に利用するには限界があります。とはいえ、自分で一からデータを整形してレポートを作成するのは手間や工数がかかり、業務負担が増加します。
そこでおすすめしたいのが、広告レポート作成に最適化された既製のテンプレートを利用する方法です。多くのテンプレートでは、広告管理画面からダウンロードしたCSVデータを特定のシートに貼り付けるだけでレポートが作成でき、工数を大幅に削減できます。
また、レポートテンプレートを活用することで、レポート作成業務の効率化だけでなく、広告成果の可視化という点でもメリットがあります。整ったレイアウトと見やすいデザインで構成された、クライアントや上司に伝わりやすい広告レポートを簡単に作成できるため、表やグラフのフォーマット作成に自信がない方にも最適です。
レポートテンプレートは一般配布されているものや有料のものなど様々ありますが、アドレポでもレポートテンプレートを無料で公開しております。
国内Web広告の主要媒体(Google・Yahoo!・Facebook・X(Twitter)・LINE・Logicad)を網羅したExcelベースのテンプレートとなっており、特に使用頻度の高い月次レポート(前月比較を含む)を始め、キャンペーン別・KPI進捗・キーワード別・クリエイティブ別など目的に応じた数多くのテンプレートがございます。
以下のバナーからダウンロードできますので、ご関心のある方はぜひご利用ください。
広告レポート作成をもっと楽にするにはレポート自動化ツールの活用を!
繰り返しになりますが、広告レポートの作成はWeb広告運用で欠かせない業務ですが、非常に手間がかかるものです。毎月、毎週、あるいは毎日のように、定期的にレポートを作成し続けるためには、多くの工数と労力が必要です。作業時間を確保するのが難しく、苦労されている担当者は少なくないでしょう。前述したテンプレート活用などの工夫はできるものの、手作業が前提である以上、その省力化には限界があります。そして管理するアカウント数が増えるほど、業務量は雪だるま式に膨れ上がっていきます。
加えて、実際の広告運用ではYahoo!広告以外の媒体も併用しているケースがほとんどで、Yahoo!広告だけを効率化できても全体の作業負担を軽減するには不十分です。レポート作成の負荷を根本的に減らすには、複数媒体を一括で管理・集計できる仕組みによる統合的な工数削減が求められます。
また、広告運用やレポート作成には一定の専門スキルが必要であることから、業務が属人化しやすく、担当者の交代が難しい点も効率化を妨げる要因です。
こうした課題を根本から解決するには、工数削減と属人化の解消を同時に実現できる、Web広告レポートの集計・作成に特化したツールの導入をおすすめします。
中でも当社が開発しているレポート自動化ツール「アドレポ」は効率化を支援する様々な特長を備えており、主なものは以下の通りです。
- Yahoo!広告をはじめ複数の広告媒体から毎日自動で広告データを取得
- 取得したデータはフォーマットに沿って自動で集計・グラフ化
- 作成したレポートは指定した時間に担当者やクライアントに直接メール送信可能
- 広告成果の分析・考察コメントを自動生成する「スマート考察」機能を搭載
広告レポート自動化ツールについてもっと詳しく知りたいという方は以下のコラムをご覧ください。
⇒ 【注目8選】後悔しない広告レポート自動化ツールの選び方とは?導入の目安やメリット、押さえたいポイントも徹底解説
「アドレポ」でYahoo!広告レポート業務を効率化!

本稿では、代表的なWeb広告媒体の一つ「Yahoo!広告」について、レポートの作成手順や作業効率化の3つのポイントを解説してきました。
- ①適切なレポート設定を行う
- ②既成のテンプレートを活用する
- ③レポート自動化ツールを利用する
こうした工夫により、日常の煩瑣なレポート業務は大きく改善できます。特にレポートツールの導入は、膨大な広告アカウントを運用管理する担当者様にとってはマストと言って良いでしょう。
当社の「アドレポ」は、かんたんな操作が特徴のレポートツールです。おかげさまで全国の広告代理店様や企業様にご利用いただいており、累計アカウント開設は1,000件を突破しました。その理由は、当ツールが上述のレポート効率化に加え、レポーティングに便利な多くのメリットを備えているからです。
■ 対応媒体の豊富さ
Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告、LINE広告など、国内最大級の25社以上広告媒体と連携可能
■データの自動収集とレポート作成
API連携によるデータ自動取得と、指定フォーマットでのレポート自動生成
外部BIツールとの連携によるリアルタイム共有や高度な分析にも対応
■ カスタマイズ可能なレポートテンプレート
100種類以上のテンプレートがあるので目的に応じた自由なカスタマイズが可能。
■スマート考察機能
広告データの分析結果や改善アドバイスを自動で出力する機能搭載(オプション機能)
■ 広告データの視覚化
「アドレポデータポータル」による表・グラフ形式での広告データの可視化
これらの機能により、レポート作成業務の工数を大幅に削減し、広告運用の戦略立案や改善施策に注力する時間を確保できます。
「アドレポ」では、2週間の無料トライアルも提供されています。導入を検討されている方は、無料資料をご確認ください。
アカウント開設300件以上
運用型広告レポート自動作成ツール「アドレポ」
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