Microsoft広告とは?広告の種類や活用方法など基礎知識を詳しく解説!
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当社が開発・提供しているレポート自動化ツール「アドレポ」は、20以上にわたる数多くの広告媒体・外部ツールと接続できる点を強みの一つとしています。そして2023年10月には、新たに「Microsoft(マイクロソフト)広告」の接続が可能となりました。
Microsoft広告は、その名の通りマイクロソフト社が運営しているWeb広告媒体ですが、Google広告やYahoo!広告にはない独自の特徴もあり、近年利用シェアが拡大しています。本稿をご覧の皆様の中にも、Microsoft広告の利用を新たに検討されている方は多いのではないでしょうか。
今回は、Microsoft広告の仕組みや特徴などについて詳しく解説していきます。
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目次
Microsoft広告とは
Microsoft広告とは、アメリカのマイクロソフト社が提供するインターネット運用型広告です。
マイクロソフト社といえば、世界最大シェアを誇るOS・Windowsの開発元であり、Excel・Word・PowerPointなどのOffice製品を提供している世界的なIT企業。その名前を知らない方はほとんどいないでしょう。
Microsoft広告では、マイクロソフトが提供する各種サービスを中心に様々な形態の広告を配信できます。具体的には、マイクロソフト社独自の検索エンジン「Bing」やWebブラウザ「Microsoft Edge」、ポータルサイト「MSN」などです。(詳細は後述)
日本国内のインターネット広告媒体でシェアが大きいのは「Google広告」や「Yahoo!広告」ですが、両者が日本でサービスを開始したのは2002年なのに対し※、Microsoft広告の日本国内でのサービス開始は2022年5月と、Web広告媒体としては比較的歴史が浅いものです。
一方、欧米圏では先行してサービス提供されており、2021年度の広告収入は100億ドルに達したというデータがあります。
※ 当時のサービス名は、それぞれ前身の「Google AdWords」「Overture」でした。
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Microsoft広告の種類と表示場所
Webマーケティングにおいて、広告をどんなサイトやサービスに表示させるかは非常に重要なポイントです。
Microsoft広告で配信できる広告は、大きく分けて「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告」の2種類あり、それぞれ配信できる場所が違います。それぞれの概要と表示場所をご説明します。
検索連動型広告
検索連動型広告とは、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに関連した内容の広告を、検索結果の画面に表示する広告のことです。検索したユーザーにとって関心の高い広告が表示されやすいメリットがあります。
Microsoft広告では、同じくマイクロソフト社が提供する検索エンジン「Bing」の広告枠に検索連動型広告を表示できます。この広告枠は「テキスト広告枠」と「ショッピング広告枠」があり、それぞれ表示できる広告の形態が異なります。(詳しくは後述)
Bingは、Windows10以降に組み込まれているブラウザ「Microsoft Edge」のデフォルト検索エンジンです。そのため特に設定を行わない限り、Windowsユーザーは自動的にBingを利用することになります。
近年までBingは他の検索エンジン(Google、Yahoo!)に比べて利用シェアが小さいというのが通説でしたが、確実に利用者は拡大しています。
Webアクセス解析サービスを提供する「StatCounter」のデータによると、日本国内のデスクトップPCにおける検索エンジンの利用シェア(2022年9月~2023年9月)はBingがGoogleに続く17.28%となっており、Yahoo!(9.81%)を大きく超えています。
参照:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan/#monthly-202209-202309-bar
検索エンジンとしてのBingの成長性は確かなもので、そこに広告を配信できるMicrosoft広告もまた今後大いに成長の見込める広告媒体といえるでしょう。
ディスプレイ広告(オーディエンス広告)
ディスプレイ広告とは、Webサイトやスマホアプリの広告枠に表示される、画像やテキスト、動画形式の広告のことです。潜在層を含む幅広いユーザーにアプローチできるのが特徴で、企業や商品・サービスの認知拡大に適しています。
Microsoft広告では、ディスプレイ広告にあたる配信手法として「オーディエンス広告」があります。オーディエンス広告が表示される場所は次の4つです。
- Microsoft Edge
「Windows 10」以降のOSに標準搭載されたWebブラウザです。従来のInternet Explorerよりも高速・軽快に改良されています。 - MSN
マイクロソフト社が運営しているポータルサイトです。ニュースやスポーツ・エンタメなど様々な情報を配信しています。 - Outlook
マイクロソフト社が提供しているメールソフトです。メール機能だけでなく、予定表やアドレス帳、ToDoリストなどの機能が備わっています。 - パートナーサイト
Netflixなど、マイクロソフト社が提携する約30社のパートナーメディアに広告を配信できます。
これらのオーディエンス広告が配信される場所を総称して「Microsoft Audience Network(マイクロソフト オーディエンス ネットワーク)」と呼びます。
Microsoft広告の強み
Microsofot広告の基本的な仕組みは、Google広告やYahoo!広告などと大きく違いません。キャンペーンや広告グループを作成し、それぞれの広告やキーワード、予算などを設定していきます。既存媒体の利用・運用に慣れたマーケッターなら初めてでもスムーズに利用できるでしょう。
その一方で、Google広告やYahoo!広告には見られないマイクロソフト広告独自の特徴ももちろんあります。Microsoft広告ならではの強みをいくつかご紹介します。
Google広告・Yahoo!広告以外のユーザーにリーチできる
前章でご説明したように、Microsoft広告はGoogle広告・Yahoo!広告とは違う独自の配信面を持っています。
国内のWeb広告市場は、Google・Yahoo!の両媒体が大きなシェアを握っているのは確かですが、だからといって全てのユーザーを網羅できるわけでもありません。例えば、オフィス内のパソコンでWindowsデフォルトのブラウザや検索エンジン(Edge/Bing)しか使えないようになっているケースや、ビギナー層がPCを購入したままの状態で使っているケースです。
なお米調査会社・comScoreなどのデータをもとに「日本国内には、Google広告ではリーチできない検索ユーザー(PC)が1,600万人いる」といった分析も出ています。
こうしたユーザーに対しても、Microsoft広告を併用すれば広告配信が可能となり、リード獲得増を期待できます。
また、現状Microsoft広告はGoogle広告やYahoo!広告よりも出稿アカウントが少ないため、競争率が低く入札コストを抑えやすいというメリットもあります。
ファーストパーティデータに基づく正確なターゲティング
Microsoft広告では、膨大なファーストパーティデータ(マイクロソフト社で収集・保有している顧客データ)とAIによる高精度のターゲティングが可能です。2023年8月時点で、日本で利用できるターゲティングには主に次のようなものがあります。
- 年齢、性別
- ロケーション
- デバイス
- リマーケティング(過去の訪問ユーザー)
- 類似オーディエンス(リマーケティングリストに基づく)
- In-Market(特定カテゴリー・商品の購入意向が高いユーザー)
- ダイナミックリマーケティング(サイトで閲覧・検討・購入された商品に基づく)
近年はプライバシー保護の観点からサードパーティCookie(訪問しているWebサイトは異なるドメインから発行されるCookie)の利用に関する規制が強化されており、従来のサードパーティCookieを用いたリターゲティング広告などは今後使えなくなると思われます。この点からも、ファーストパーティデータに基づくMicrosoft広告のターゲティング機能は利用価値が高いといえます。
また、マイクロソフト社は世界最大級のビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」を買収しており、Microsoft広告ではLinkedInに登録されている、企業名・職種・業界などのプロフィール情報を基にした広告配信のターゲティングが可能です。この機能については2023年11月現在、日本では未実装ですが、LinkedInのユーザー数は全世界で9億人を超え、日本国内でも300万人超とされています。今後のターゲティング強化に期待しましょう。
独自の広告表示オプション機能を使える
Google広告やYahoo!広告と同様に、Microsoft広告でも様々な「広告表示オプション」を利用できます。広告表示オプションは、検索広告の基本構成以外の情報を表示できる機能で、広告の訴求力を高め、CTR向上などにつながるものです。
Microsoft広告は後発の媒体ということもあり、Google広告・Yahoo!広告で利用可能なオプションはほとんど利用できる上、Microsoft広告だけが利用できるものもあります。ここではMicrosoft広告独自の広告表示オプションの中から3つをご紹介します。
- 動画表示オプション
検索広告の右側に、動画を表示できるオプションです。動画内のボタンをクリックすると設定したURLに遷移します。テキストよりも効果的に、商品・サービスの紹介や企業ブランドの発信ができ広告効果を高めます。 - アクション表示オプション
検索広告の右側に、CTA(コールトゥアクション)ボタンを追加することができます。CTAボタンとは、広告を見たユーザーに具体的な行動(アクション)を喚起するボタンのことで、Microsoft広告では購入やダウンロード、クーポン取得、メール送信など様々なアクションがプリセットされています。 - フィルターリンク表示オプション
遷移先のサイト内に掲載されている商品の、カテゴリーごとのリンクを表示できます。
カテゴリーは「価格」「サイズ」「モデル」「取引」など36種類から選択でき、ユーザーはそれぞれのリンクから関心のある商品群に直接アクセスしやすくなるメリットがあります。
Microsoft広告で配信できる広告の種類
Microsoft広告では他の広告媒体と同様、様々な形態の広告を配信できます。これを大別すると「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告」の2つになるのは上述の通りですが、さらに詳しくご説明していきます。
日本国内で利用できるもの(2023年11月時点)
レスポンシブ検索広告
事前に設定した、アセットと呼ばれる複数の「見出し」と「説明文」を自動で組み合わせて配信される広告です。
Microsoft広告では最大15個の見出しと4つの説明文を設定でき、機械学習により最もパフォーマンスの高い最適な組み合わせの広告が配信されるようになります。また各アセットの指標(IMP、クリック数、CTR、費用)を数値で確認できるのもMicrosoft広告の特徴です。
動的検索広告
広告主のWebサイトの全体あるいは特定ページの内容に基づいて、関連性の高いキーワードで検索したユーザーに対して動的に作成・配信される広告です。
運用者自身が広告作成やキーワードの設定を行う必要がなく、運用管理の工数を削減できます。また広告のリンク先のページが検索キーワードとマッチしているため、成果改善も期待できます。
ショッピング広告
広告主が作成した商品カタログに基づき、商品に関連する検索を行ったユーザーに対して商品画像や価格、販売者情報などを表示できる広告です。
通常の検索広告より上部の「ショッピング広告枠」に表示され、また視認性の高い商品画像を掲載できることからショッピング広告は高い訴求力があり、購買促進につながります。
なお、現在Bingの検索結果にショッピング広告を表示できるのはMicrosoft広告のみです。(Yahoo!広告からは出稿できません)
マルチメディア広告
検索結果画面の右側に表示される、大きなビジュアルを用いた広告です。視覚的なインパクトが大きく、ブランドや商品のPRにより大きな広告効果を期待できます。
広告見出し・説明文・画像・ロゴを設定すると、機械学習により最適な組み合わせを広告として表示します。最大15個の見出し、4つの説明文、16個の画像を設定可能です。
オーディエンス広告
Google広告、Yahoo!広告の「ディスプレイ広告」に該当する広告です。豊富なターゲティング機能を利用して、「Microsoft Audience Network」と呼ばれるマイクロソフト社のサイトやパートナーサイトに広告を配信できます。(ターゲティングについての詳細は上述)
広告は事前に設定した画像・テキスト・動画によって構成されます。幅広いユーザーにアプローチできるのが特徴で、企業や商品などの認知拡大に向いています。
日本国内では一部または全部が利用できないもの(2023年11月時点)
バーティカル広告
特定の商品カテゴリーに特化したフィード広告です。フィード広告とは、広告主が商品データなどのデータファイル(データフィード)を事前にアップロードし、これを利用して特定のフォーマットにあわせて配信する広告をいいます。
バーティカル広告には様々なカテゴリーが設けられていますが、日本国内では「自動車」のみが現在利用可能となっています。
またバーティカル広告は検索結果画面に表示されますが、運用者がキーワードを設定する必要はなく、通常のテキスト広告との併用も可能です。
アプリインストール広告
その名の通り、アプリのインストールを促す広告です。
Bingの検索結果画面に表示され、広告をクリックしたユーザーはアプリをダウンロードするためのストアに直接案内されます。
※ 現在は日本国内では利用できません。
Bingスマート検索でのMicrosoft広告
Bingスマート検索(Web・デバイス・クラウド・アプリをまとめて検索できるWindowsの機能)の結果画面に表示できる検索広告です。
通常のテキスト広告と似ていますが、ランディングページのプレビューを表示できるなどの違いがあります。
※ 現在は日本国内では利用できません。
Microsoft広告は、こんな方におすすめ
商材やターゲットを問わず利用できるMicrosoft広告ですが、その中でも特にMicrosoft広告の利用に適していると思われるケースを2例ご紹介します。
BtoB向けの商材を扱っている方
一般に、Windowsをはじめとするマイクロソフト社の製品はビジネスシーンでの利用が多いです。これは皆様も多かれ少なかれ実感されているのでしょうか。
上述の通り、マイクロソフト製品への広告配信が可能なMicrosoft広告は、特にBtoB向けの商材・サービスの広告運用で高いパフォーマンスを期待できます。
また、オーディエンス広告では会社名や業界・職種によるターゲティング設定が可能です。特定の業界や職種向けに広告を配信できるのもBtoBマーケティングに適しています。
さらにマイクロソフト公式の媒体資料によると、ユーザーの年代別に「45歳以上」の層ではMicrosoft広告がGoogle広告のシェアを上回っているそうです。45歳以上のサラリーマンといえば、多くの企業においてプロジェクトや商品・サービス購入の決定権を持つ立場にあるケースが多いでしょう。この点からも、Microsoft広告がBtoB向け広告に向いているといえます。
すでにGoogle、Yahoo!で広告運用を行っている方
現在すでにGoogle広告やYahoo!広告の運用経験があり、さらに広告パフォーマンスを伸ばしていきたいという方も、Microsoft広告を始めるのがおすすめです。
実はこれらいずれの広告も、広告運用の方法は基本的に大きく違いません。Google・Yahoo!広告の設定に慣れた方ならスムーズにMicrosoft広告も始められるでしょう。機能面に関しても、自動入札、ターゲティング、スケジュール機能などはどの広告媒体も同様に備わっています。
さらにMicrosoft広告には、Google広告で設定した広告データをインポートできる機能があります。これにより最初のアカウントやキャンペーンの設定作業の工数を大幅に軽減できます。
※ 現時点では、Yahoo!広告のインポートには対応していません。
上述の通り、Google広告やYahoo!広告でリーチできないユーザー層は一定数存在します。ここにMicrosoft広告でアプローチできれば、新しい見込み顧客の獲得につながるでしょう。
「アドレポ」はMicrosoft広告の自動レポート作成にも対応!
Microsoft広告を活用して成果を得るためには、ここまでご説明してきた機能や特徴を理解することも大切ですが、何より、こうした運用型広告で費用対効果を高めるにはPDCAの実践が必須です。
達成すべき目標を設定し、ターゲットや訴求内容を踏まえて広告を作成・配信し、その成果を検証しながら広告の改善点を洗い出し、広告をブラッシュアップする、といったサイクルを継続的に繰り返していきます。
そして運用者がPDCAを行うためには、広告の成果を様々な角度から集計・分析した「広告レポート」が欠かせません。広告レポートは月次・週次など定期的な作成が必要で、また相応の手間や工数を要します。この煩瑣なレポート作成業務を自動化できるツールが当社の「アドレポ」です。
アドレポは国内最大級の接続媒体数や優れたカスタマイズ性を強みとしており、おかげさまで数多くの広告代理店様にご利用いただき累計アカウント開設数は1000件を突破しております。
さらにお客様からのリクエストにおこたえし、2023年10月からはMicrosoft広告のレポート作成も対応可能になりました。
こちらのページに、Microsoft広告とアドレポの連携方法をご紹介していますのでご関心のある方はご覧ください。
まとめ
今回は「Micrisoft(マイクロソフト)広告」の特徴や利用時のポイントについてご説明してきました。
Micrisoft広告の魅力は、その機能性やターゲティングもさることながら、世界的なシェアを持つマイクロソフト製品を広告配信のメインフィールドとしているという点です。特に過去Google広告やYahoo!広告しか使ってこなかった広告主様にとっては、これまでリーチできなかった新しいユーザー層にマーケティングを展開する起点となるでしょう。またBingの広告枠に関しては、将来的にはMicrosoft広告からしか配信できなくなると発表されており、ご検討中の運用担当者様は早めに始められることをおすすめします。
その際は、Microsoft広告の自動レポーティングにも対応した「アドレポ」がお役に立てると存じますのでご活用いただけると幸いです。アドレポについて詳しく知りたい方のために資料を無料でご提供しておりますのでこちらのリンクからダウンロードしてください。
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