今、動画広告がアツい!YouTube広告ほか動画広告の仕組みやメリット、広告レポート作成について徹底解説!
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2021年、日本国内のインターネット広告費がマス4媒体の広告費を初めて上回ったというニュースは記憶に新しいと思います。今やネット広告が日本の広告市場を牽引する存在となっているのはご存じの通りです。
ネット広告の形態には様々な種類がありますが、その中でも近年特にシェアを伸ばしているのが「動画広告」。実際、当社の「アドレポ」ご利用者様でも、動画広告のレポートを利用されている方がとても増えています。今回は動画広告の種類や特徴、利用のメリット・デメリットなどをご紹介いたします。
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目次
動画広告とは
動画広告は、その名の通り動画(ムービー)によって商品やサービスの魅力を訴求する広告です。
多くの方にとって最も身近な動画広告は「テレビCM」でしょう。他にも街角で見るデジタルサイネージ、電車やバス、タクシー等の中で見られる動画広告もあります。
本コラムでは、特にインターネット広告のフォーマットの一つ、主にYouTubeやインターネットテレビなどの動画メディアで配信される動画広告について詳しく見ていきます。
ちなみにインターネット広告には、動画広告の他にも「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」など複数のフォーマットがあります。こちらのコラムに詳しく解説していますのでよろしければご覧ください。
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動画広告が人気を集めている背景
動画広告は、日本の広告市場の中でも需要が大きく伸びている広告形態です。
2022年3月にCCI/D2C/電通/電通デジタルが共同で発表した「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、2021年のインターネット広告媒体費2兆1,571億円のうち、動画広告の広告費は前年比132.8%の5,128億円と初めて5,000億円を突破しました。さらに2022年には6,178億円まで拡大すると予測されています。
出典:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0309-010503.html
このグラフが示すように動画広告市場は年々右肩上がりで成長を続けています。
近年これほどに動画広告のシェアが増えている理由として指摘されている、主なものは次の3つです。
全世代へのスマートフォンの普及
今やスマートフォン(スマホ)は多数の人にとって、日々の暮らしに欠かせない必需品となっています。若い世代はもちろん、機械が苦手と思われがちな高齢者の方々も普通にスマホを使いこなされ、まさに老若男女問わずスマホを持つ時代です。
その普及率は目覚ましく、NTTドコモ・モバイル社会研究所の発表では、日本国内のスマートフォン・ケータイ所有者のうち、2022年のスマートフォン所有者は全体の94%にもなりました。
こうしたスマートフォンやタブレットは、仕事や日常生活に便利に使えるだけでなく、ネット上の動画を簡単に再生・視聴できます。以前は動画視聴といえば、椅子に腰かけてテレビやPCモニターで見るのが普通でしたが、今はスマホのおかげで、いつでもどこでも誰でも、手軽に動画コンテンツを楽しめるようになったのです。
コロナ禍における生活習慣の変化
2020年から続く新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活習慣を大きく変えました。
感染防止のため、多くの人が集まる会食や催し、不要不急の外出を控えるようになり、一方でリモートワークが推奨され、在宅時間を快適に過ごすためにネット通販やフードデリバリーなどの「巣ごもり需要」が拡大しました。
自宅で様々な番組や映画を楽しめる動画配信サービスも、コロナ禍の中で大きく需要を伸ばしたコンテンツの一つです。
インプレス総合研究所『動画配信ビジネス調査報告書2021』によると、2021年の有料動画配信サービス(「Amazonプライム」「Netflix」など)の利用率は25.6%。これは2020年に続き2年連続で前年比4ポイント以上の増加です。またYouTubeが2020年に実施したアンケートでは、新型コロナ流行以降YouTubeの利用が増えたという回答が74%にのぼりました。
日常生活に動画コンテンツの存在が身近になるほど、広告主企業にとって動画広告の魅力は高まります
インターネット通信回線の高速化
もう一つの理由は、インターネット通信環境の問題です。
動画コンテンツは静止画よりもデータ量が大きいため、Web上で動画を見ようとしても通信速度が遅いと「動画が読み込めない」「再生中に固まる」といった問題が起きます。
またデータ量が大きいことから、携帯端末で動画を長時間見ていると契約プランによっては速度制限がかかることも。以前にこうしたストレスを経験した方も多いでしょう。
しかし高速・大容量の次世代通信規格である5Gのサービスが始まるなど、近年の日本のネット通信環境は一昔前から劇的に良くなりました。屋外で使えるWi-Fiも広く普及しており、多くの人が、場所を選ばず高速で安定したネット通信に接続できるようになっているのです。快適な通信環境で積極的にWeb動画を楽しむ人たちに、動画広告は格好の宣伝媒体となります。
動画広告のメリット
動画広告が普及しやすい様々な外的要因があったとしても、そもそも動画広告自体に販促ツールとしての魅力がなければ、ここまで急激には広まらなかったでしょう。
さらにここでは、数ある広告フォーマットの中から動画広告を利用するメリットをご説明します。
視覚・聴覚から多くの情報量を伝えられる
動画広告は、「音」と「動き」を使った表現ができます。これにより、通常の広告のように文字や画像だけでは難しい、多くの情報を伝えることが可能です。
リスティング広告に入れるテキストの見出しやリード文は、表示できる文字数に限度があります。またバナー画像に占める文字の割合が多いと不承認になる可能性も。これが動画広告だと、ナレーションで説明内容を読み上げたり、キャプションを切り替えたりして多くの説明を盛り込めます。
また、商品の使用方法やメリットを言葉で説明しようとすると冗長になりがちですが、動画だと簡単に、かつ分かりやすく閲覧者にアピールできます。
言語化できないイメージを伝えられる
実際の映像や音によって、言葉では説明しづらい商品・サービスのイメージを伝えられるのも動画広告の魅力です。
高級料理のシズル感、それを食べた時の美味しさ、モデルハウスの広々とした空間、美しい観光地を訪れた時の感動など、言葉だけではなかなか的確に表現できません。
動画広告なら、こうした商品やサービスの魅力を、カメラワークや演者の表情、合間のBGMなどでドラマティックに臨場感を持って伝えられます。音と動きによる訴求効果は非常に大きいのです。
ネット上で拡散されやすい
特にSNS上で配信される動画広告は、多くのユーザーにシェア・拡散されやすいメリットがあります。誰かに教えたくなるような面白い演出や、共感できるストーリーが盛り込まれた動画は、たとえ広告している商品やサービス自体に関心が薄くても思わずシェアしてしまうもの。特にSNSユーザーの間では面白い動画を共有する習慣が根付いているので、もし自社で配信した動画広告がネット上でバズれば、その宣伝効果は飛躍的に高まるでしょう。
効果の検証がしやすい
動画広告は通常のバナー広告等に比べて関連する評価指標が多く、効果の検証がしやすいのが特徴です。
- インプレッション(動画広告の表示回数)
- 視聴回数(動画が視聴または再生された回数)
- 再生時間(動画が再生された時間)
- 視聴率(インプレッションに対する視聴回数の割合)
- 完全視聴率(動画が最後まで視聴された割合)
- クリック数/クリック率(動画がクリックされた数/割合)
など、広告パフォーマンスの優劣をはかる多くの指標があります。さらに動画を閲覧したユーザーの属性データも取得可能です。
また動画広告配信の目的によって注目すべき指標は変化します。
例えば商品・ブランドの認知が目的なら、短時間であれたくさん表示されることに価値があるため、動画の再生回数を重視します。これが認知にとどまらずより深い理解を促したいなら再生時間や完全視聴率、広告から購入・申込等のアクションを獲得したいならクリック関連の指標が重要となります。
このように様々な指標から広告の費用対効果を検証し、予算やターゲットの最適化、クリエイティブの見直しを行うことができます。
幅広い世代にアピールできる
リスティング広告による宣伝効果は、当然ですが、閲覧者が日本語の文字をストレスなく読めることが前提となります。活字慣れしていない人たちや子ども世代、あるいは外国人の方々などはテキスト中心の広告は向きません。
一方、動画広告は文字のテロップも使われますが、基本的には映像の内容で訴求します。「言葉の壁」がなく、視覚的に直接訴求できるため、老若男女幅広い世代にアピールしやすい広告だといえます。
動画広告のデメリット
多くのメリット・強みを持つ動画広告ですが、もちろん良い面ばかりではありません。動画広告のデメリットもよく知った上で、他フォーマットの広告と比較検討して使い分けましょう。
広告制作のハードルが高い
一般に動画広告は、リスティング広告やバナー広告に比べて広告制作の手間や工数、コストがかかります。
ユーザーに訴求できるストーリーの企画立案、動画の撮影やアニメーションの作成、BGMやエフェクト、キャプションの編集などの作業は、誰にでもできるものではなく、相応の技術やセンスが必要です。社内に内製できるスタッフがいれば良いですが、専門の動画制作会社に委託する場合は外注費用も発生します。
視聴者に不快感を与えやすい
動画コンテンツの前後や途中で差し込まれるインストリーム形式(後述)の動画広告は、ストレスなく動画を見たいユーザーにとっては拒否感を持たれがちです。なかなかスキップできない動画広告を何度も見せられると、ブランド認知どころか、かえって悪印象を持たれてしまうリスクもあります。
そもそも見てもらえない可能性がある
バナー広告などと違い、動画広告はその全容を見るまでにある程度の時間が必要です。しかしテレビCMと同様、興味関心のない広告はユーザーは最後まで見てくれません。途中でスキップされたり、視界に入っていても全く頭に残っていなかったりと、結果として広告宣伝につながらないケースが多々あります。
最後まで視聴者の心を引きつけて離さない、魅力的な広告動画が作れれば良いのですが…。
動画広告と相性の良い業界は?
動画広告は基本的にどの業種・サービスにおいても相応の販促効果が期待できますが、それでは、動画広告に特に向いている商材は何でしょうか?
これについて一つの参考になるのが、デンマークのマーケティング会社・adformが公表している「Digital advertising benchmark report」という資料です。
同資料にはネット広告に関する様々な調査データが報告されているのですが、その中で業界別にみた「動画広告のクリック率」が載っています。上位3つは次の通りです。
- 趣味・興味(0.82%)
- ショッピング(0.67%)
- ビジネス(0.62%)
ちなみに「動画広告の平均視聴時間」だと次の通りです。
- 旅行(45.4秒)
- お酒(42.3秒)
- スタイル&ファッション(41.4秒)
これらに該当する企業で販促・プロモーションに関わっておられる方は、一度動画広告の利用をご検討されてはいかがでしょうか。
動画広告の種類
動画広告は、再生のされ方や表示位置などの異なる様々な種類があります。
その動画広告を大きく分けると、「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2つがあります。
インストリーム広告
ユーザーが閲覧する動画コンテンツの前後や途中に配信される動画広告です。YouTube広告でおなじみの形式ですね。
インストリーム広告は、動画コンテンツのどの部分に配信されるかによって、さらに「プレロール広告」「ミッドロール広告」「ポストロール広告」の3種類に分かれます。
- プレロール広告
動画コンテンツが再生される前に配信される動画広告です。
動画本編を見たいユーザーには必ず視聴されるというメリットがあります。 - ミッドロール広告
動画コンテンツの途中に配信される動画広告です。テレビCMと同じような感覚で、比較的ユーザーに拒否感を持たれにくいメリットがあります。 - ポストロール広告
動画コンテンツの終了後に配信される動画広告です。
また、途中でスキップできる動画広告を「スキッパブル型」、最後まで視聴しないと本編に戻れない動画広告を「ノンスキッパブル型」といいます。
インストリーム広告はユーザーが視聴したい動画の再生画面内に配信されるため、ユーザーの印象に残りやすい一方、配信タイミングや広告の再生時間によってはユーザーに「見たいコンテンツの邪魔になる」と拒否感を持たれる恐れもあるので、クリエイティブや配信設定に配慮が必要です。
アウトストリーム広告
ユーザーが閲覧する動画コンテンツとは別の枠に表示される動画広告です。
アウトストリーム広告も、広告が表示される場所の違いによって「インリード広告」「インバナー広告」「インターステイシャル広告」の3種類に分かれます。
- インリード広告
ブログ記事やSNSフィードなどの、コンテンツの前後や合間に表示される動画広告です。
広告が画面に表示された時点で動画再生が始まります。コンテンツを読み進める流れでユーザーに閲覧されやすいというメリットがあります。 - インバナー広告
ウェブサイトやアプリのバナー広告枠に表示される動画広告です。サイトと関連性のない内容の動画でも配信できます。広告枠を設けているサイトは非常に多いため、幅広いユーザーに訴求できる点がメリットです。 - インターステイシャル広告
ウェブサイトのページ遷移の間に表示される動画広告です。ユーザーが目的のページを開こうとした時に再生が始まるため、すべてのユーザーに広告表示させられる反面、拒否感を持たれるリスクもあります。
動画サイトだけでなく多種多様なサイトやアプリに配信できるため、幅広い世代・嗜好のターゲットにリーチできるのがアウトストリーム広告の大きな利点です。
その反面、動画広告がサイトコンテンツの一部と見なされてしまうと、ユーザーの認識にのらず視聴・クリックされにくい傾向があります。インパクトがあり目を引きやすいクリエイティブ、配信先のユーザーにより適した訴求内容を考えましょう。
動画広告を掲載できる媒体①YouTube
動画広告を配信できるプラットフォームはいくつもありますが、最もメジャーな媒体は間違いなく「YouTube」でしょう。全世界で23億人以上が利用する、言わずと知れた世界最大の動画共有サービス。一般のネットユーザーで「YouTubeで動画を見たことがない」という方はほとんどいないのではないでしょうか。利用者層の世代も子どもから大人まで幅広く、SNSの利用率が下がる60代以上のユーザーも多数います。
もちろん動画広告の掲載先として圧倒的なユーザー数を持つ最大のプラットフォームであり、どの業種・サービスであってもまず検討したい媒体です。YouTubeを積極的にマーケティングに活用している企業も少なくありません。
またYouTube動画広告は、年齢や地域、インタレスト(興味・関心)などの項目で配信先のターゲティングが可能です。ターゲットに見合った訴求内容の動画広告を作成・配信できれば広告効果を大きく高められるでしょう。
YouTube動画広告の種類
2022年5月現在、YouTubeの動画広告は以下の種類があります。広告配信の目的・ターゲットに応じて適したフォーマットを選びましょう。
TrueViewインストリーム広告
YouTube動画の再生前後や途中に配信される動画広告です。YouTube動画広告でも最も利用頻度が高いフォーマットです。
また、動画視聴5秒後に閲覧者がスキップできるスキッパブル広告と、スキップできず最長15秒間必ず再生されるノンスキッパブル広告があり、任意に設定できます。
TrueViewディスカバリー広告
YouTubeの「関連動画」のスペース(PCでは画面右側)や検索結果一覧、モバイル版YouTubeアプリのトップページに表示される広告です。
広告をクリックしないと再生されないため、基本的には広告内容に興味関心を持っている積極的なユーザーに配信されます。広告への拒否感を持たれず、クリックやコンバージョン獲得につながりやすい広告フォーマットです。
TrueViewアクション広告
フォーマットはTrueViewインストリーム広告と同様ですが、動画とあわせて広告見出しや行動を促すフレーズのボタン、チャンネルアイコンなどを表示できるのがTrueViewアクション広告の特徴です。
自社サイトへのリンクや商品購入、アプリダウンロードなどの行動を喚起し、見込み客やコンバージョンの獲得を狙えます。
※TrueViewアクションは、2022年初頭から「動画アクションキャンペーン」にアップグレードされます。詳しくは公式ヘルプをご覧ください。
バンパー広告
YouTube動画の前後や途中に表示される、6秒間のスキップできない広告です。
動画を最後まで必ず見てもらえる上、再生時間が短いためユーザーがストレスを感じにくいというメリットの大きい広告です。そのぶん広告動画制作においては、短い時間で訴求したい内容を端的にアピールできる工夫が必要となります。
なおGoogle動画パートナー上のWebサイトやアプリにも表示されるため、幅広い層にリーチできます。
アウトストリーム広告
Google広告と連携しているWebサイトやアプリなどに表示される、モバイル専用の動画広告です。YouTubeのユーザー以外にもアプローチできるため幅広い層へのブランド認知等に向いています。
最初に広告が表示された時はミュート状態で再生されるため(タップするとミュート解除)、無音声でも閲覧者に訴求できる内容の工夫が必要です。
マストヘッド広告
YouTubeホーム画面の最上部に掲載される動画広告です。多数のユーザーの目にとまりやすい広告で、世代を問わず大幅な認知度向上を期待できます。
マストヘッド広告は設定方法が他の広告とは少し違い、「Google広告」からの出稿はできません。キャンペーン開始の48営業時間以上前に、広告クリエイティブをGoogleの営業担当者に送信する必要があります。
オーバーレイ広告
YouTube動画の表示画面下部に、動画と重なる(オーバーレイ)ように表示される広告です。
バナー画像形式とテキスト形式の2種類を選択でき、広告そのものは動画ではありません。ユーザーが広告をクリックするとWebサイトなどに遷移します。
広告表示が動画の閲覧を大きく妨げず、かつ広告がユーザーの視界に入りやすいため商品・サービスの認知拡大に向いています。
動画広告を掲載できる媒体②SNS
動画広告の掲載場所としてYouTubeと並んで利用度が高いのが、FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSです。
もともと大部分のSNSはテキストや写真がメインコンテンツでした(TikToのように動画特化型のSNSもあります)。それが近年はスマホのカメラや動画編集アプリの性能向上もあり、誰でも手軽に動画コンテンツを作成・配信できるように。面白い動画をSNS上で見つけると友だちやフォロワーに共有し、共有の輪が広がって拡散するという流れが確立しました。今や若い世代を中心に、動画コンテンツは一躍SNSの最もホットなコンテンツとなっています。
そこで、SNS上に動画広告を配信して他の動画コンテンツとあわせて閲覧されれば商品やサービスの認知度アップを期待できます。さらに動画広告が「バズる」ことで、短期間に広告主も想定できない爆発的な広がりを見せるケースも珍しくありません。非常にポテンシャルの高い広告媒体といえるでしょう。
SNS動画広告を作成する上で一つ気を付けたいのは、BGMや音声が使いにくい点です。普段スマートフォンは音声をオフにして使われることが多いため、動画広告も音声を切って見られるのを想定し、インパクトのあるテキストや視覚効果で、無音声でも訴求効果の高いクリエイティブとする必要があります。
主なSNSの動画広告
世界最大のSNSであるFacebookは、基本的に実名でアカウント登録するため、広告ターゲティングの精度が高いのが特徴。他のSNSと違い、比較的高い年齢層のユーザーに多くリーチできるのも強みです。
Facebook広告では、YouTube広告のように動画の前後や途中に広告を表示できる「インストリーム広告」のほか、ニュースフィードのタイムライン上に動画広告を出したり、ストーリーズの中でフルスクリーンの動画広告を出したりできます。
「インスタ」の愛称で親しまれる、画像投稿が中心のSNSです。比較的若い世代や女性のユーザーが多いのが特徴で、FacebookやTwitterのようなシェア機能がないなど、他のSNSとは違う特徴を持っています。
Instagramでは、Facebookと同様にニュースフィードやストーリーズで動画広告を表示できる他、フルスクリーンで動画を投稿できる「リール」にも広告を配信できます。リール広告は2021年6月に実装された、比較的新しい機能です。
個人・企業とも幅広く利用されているTwitterでも動画広告の配信が可能です。
通常のツイートと同様の形式で表示される「プロモビデオ広告」をはじめ、他の関連動画の再生時に表示される「プレロール広告」、タイトル・説明文やCTRボタンを一緒に表示する「ビデオアプリカード広告」など様々な形態の動画広告を配信できます。
TikTok
近年若年層からの圧倒的な支持を集めているのが、ユーザー参加型の動画共有SNS・TikTokです。動画広告の配信ももちろん可能で、特に若いユーザー層への認知を行うには絶好の広告媒体といえます。
アプリを起動した時に全画面表示される「起動画面広告」、通常の動画投稿の合間に表示される「インフィード広告」、特定のハッシュタグにちなんだ動画をを作成したり投稿を促したりする「ハッシュタグチャレンジ広告」の3種類があります。
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まとめ
ネット広告の中でも近年特に利用者が増えている「動画広告」について詳しくご説明しました。
動画広告は、リスティング広告などと比べてはるかに多くの情報量と多彩な表現・演出を盛り込めるのが最大の強み。上手に活用すれば、短期間で多くのユーザーに商品やサービスの特徴を訴求でき、見込み客の獲得やマーケティング展開を期待できます。
今まで「どこか難しそう」と敬遠していた広告担当者様がありましたら、ぜひ動画広告の作成・配信にチャレンジしてみましょう。
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